【10月31日まで】『ゲンロン 12.5』が手に入るのは友の会会期更新だけ!

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ゲンロンα 2021年10月13日 配信

 本日10月13日、ゲンロン友の会の会期を更新してくださったみなさまに、『ゲンロン12.5』の発送を開始いたしました!同誌は『ゲンロンβ』・『ゲンロンα』から記事を選りすぐった、170ページの非売品雑誌です。ゲンロン友の会第11期から12期へ更新していただいた会員のみなさまに、特典としてもれなく進呈しております。会期更新の受付は2021年10月31日まで。更新は以下のリンクからお申込みいただけます。
 
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 以下に、収録した記事をご紹介いたします。ぜひ更新をお願いいたします!

[su_photo_panel color="#212121" border="1px solid #212121" radius="1" text_align="center" photo="https://webgenron.com/articles/wp-content/uploads/2021/10/genron_12-5_contents.png" url="#"]※クリックで拡大します[/su_photo_panel]

歴史的モーメントとしてのコロナ禍──新フーコー講義 石田英敬+東浩紀
石田英敬さんと東浩紀の『新記号論』タッグが、コロナ禍における人間の権利について語る対談です。欧米各国が都市をロックダウンし私権を制限したことに、知識人たちはほとんど反対できなかった──この事実は人文知にとってなにを意味するのか。ミシェル・フーコーの「生権力」「統治性」というキーワードをもとに、監視社会化がすすむ現状を問いなおします。
コロナの肖像/災害の風景──『新写真論』補遺 大山顕
「コロナウイルス」と聞いて人々が連想する、球体に突起物がついたイラスト。米疾病対策センターが作成したその画像は、じつは周囲が「ポートレイト・モード」のようにぼやかされています。地震などと異なり、その「結果」の見えづらい災害を、どのように人々は可視化したのか。関東大震災の風刺画から現代のインフォグラフィックまで、『新写真論』の著者ならではの視点から綴ります。
観光客の哲学の余白に 第24回 顔と虐殺 東浩紀
1994年にルワンダで発生した、多数民族フツによる少数民族ツチの虐殺では、人口の1割から2割が犠牲となりました。ナチスによる匿名的なホロコーストとは異なり、同じ村の住人が隣人を同時多発的に殺害したその出来事は、哲学に新たな課題を投げかけます。「顔の見える虐殺」の悪を考える、『ゲンロン』本誌の連載「悪の愚かさについて」と問題意識を共有するエッセイです。
グルジアでゴッドファーザーになった話 つながりロシア 第15回 外薗祐介
伝統料理「シュクメルリ」が話題になるなど、近年日本で注目を集める国グルジア(ジョージア)。その首都トビリシ在住の外薗祐介さんにエッセイを寄せていただきました。旅行者として同地を訪れた彼が、なぜホステルのオーナー「トト」の息子のゴッドファーザー(洗礼の立会人)になるに至ったのか。現地の濃い友人関係を、そこに落ちるコロナ禍の影とともに描きます。
中国における団地──共産主義から監視社会へ ひろがりアジア 第3回 市川紘司
世界で最初に新型コロナウイルスの感染者が確認されながら、その後の感染者数を抑えている中国。その成功の背景には、中国が閉鎖的な「団地」を都市の基本単位としているという環境的な要因がありました。前近代の時代から、社会主義時代、そして現代にいたるまで、「囲うこと」を特徴としてきた中国の建築から、ゲーテッドコミュニティについて検討する論考です。
革命と住宅 第1回+第2回 ドム・コムーナ──社会主義的住まいの実験 本田晃子
私有を否定した社会主義の理念に基づき、ソビエト連邦では旧来の「家」もまた否定されました。では、それに代わって理想とされた「新しい住まい」とはどのようなものだったのでしょうか。生活の大部分を共有することが前提された住宅「ドム・コムーナ」の構想と実態、そしてその終焉までを、豊富な資料とともに紹介します。革命の思想から住宅の変遷を考える、人気連載の第一章です。
世界は五反田から始まった 第28回 焼け野原(5) 星野博美
1945年5月4日、アメリカ軍による空爆で焼け野原となった五反田周辺。家と工場を失った星野さんの祖父が孫に聞かせたのは、「すぐ敷地の周りに杭を打」てという教訓でした。連載の過去回でそのことを記した際、ゲンロン友の会会員「Oさん」から、自分も同じ話を祖母から聞かされたという反響が。Oさんへの取材と史料をもとに、当時横行した「土地の横取り」と住民の抵抗を描きます。
日付のあるノート、もしくは日記のようなもの 第6回 頭のなかの闇(その2)──3月16日から4月19日 田中功起
人間ドックで右脳への血管に不穏な影が見つかった田中さんは、精密検査を前に日系人強制収容所取材のためハワイへ向かいます。事件の被害者/病の患者を意味するvictimという語から、話題は京都で行われた展覧会「平成美術:うたかたと瓦礫デブリ1989–2019」へ。日本を災害の「被害者」としてのみ捉えるキュレーションに対して警鐘を鳴らす、日記でも美術批評でもあるテクストです。
当事者から共事者へ 第11回 観光と共事 小松理虔
水俣病の取材のため熊本県水俣市を訪れた理虔さん。ガイドに連れられながら同地で目の当たりにしたのは、いまなお生きながらえる原因企業のチッソの威容、自身の地元であるいわき市小名浜との奇妙な符合、そして日本人にとって「土」が持つ象徴的な意味でした。観光を楽しみながら社会問題に「共事」するレポートを、当地の美食に舌鼓を打つその筆致とともにお楽しみください。
ひら☆マン戦記 さやわか
雑誌への連載や読み切り掲載、賞の受賞や単行本化など、第一線で活躍する卒業生を送り出してきたゲンロン ひらめき☆マンガ教室。その華々しい成果の裏にあった人知れぬ死闘を、同教室の主任講師、さやわかさんが赤裸々に綴ります。教育とはなにか、マンガ家とは何者か、そして、責任を果たすとはどういうことなのか──受講生に向け、読者に向けて伝える必読のドキュメントです。
料理と宇宙技芸 第1回 麻婆豆腐 伊勢康平
中華料理は中国人が考えていた宇宙のありさまを体現する技術、すなわち「宇宙技芸」である──そんな宣言とともに始まった、異色の「レシピ×中国思想」企画。麻婆豆腐の作り方を通じて、中国の宇宙観の根幹をなす「五行説」を解説します。「郫県豆板」などおすすめの食材も紹介。ユク・ホイによる『ゲンロン』の連載「芸術と宇宙技芸」の訳者も務める、編集部伊勢による連載第一回です。
付録:写真を変えるねこたち
大山顕さんの『新写真論』のスピンオフ企画としてゲンロンαに寄せられたねこ画像から、スタッフおすすめのねこたちをピックアップ。果たして大山さんの主張のとおり「猫はどれも似ている」のか? その目でお確かめください!
 これらの豪華ラインナップを収録した『ゲンロン12.5』は、10月31日までに友の会会期更新をいただいたみなさまにお届けします。どうぞご期待ください!
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