山内志朗

1957年山形県生まれ。江戸時代に修験道の盛んな場所に生まれ育つ。上京し、東京大学文学部哲学専修を卒業し、その後大学院に進み、近代の哲学者ライプニッツを研究する。その後、中世哲学の方に関心を持つようなり、中世哲学を学ぶにはイスラーム哲学にも参入の必要を感じ、哲学史を遡ることを始める。新潟大学人文学部で教鞭をとったのちに、2007年から慶應義塾大学文学部で倫理学を教える。現在の関心はスコラ哲学の伝道師に徹しようと思いつつ、湯殿山のことやアニメのセカイ系が気になり、未だに迷走中である。 著書としては中世哲学にはまり込み抜け出られなくなった因縁の本『普遍論争』(哲学書房、1992年)、『ドゥルーズ:内在性の形而上学』(講談社、2011年)、『新版 天使の記号学:小さな中世哲学入門』(岩波現代文庫、2019年)、『中世哲学入門:存在の海をめぐる思想史』(ちくま新書、2023年)などがある。