ゲンロンβ22|編集長=東浩紀

2018年2月16日[金]発行

  • 1|東浩紀 観光客の哲学の余白に 第10回 触視的平面の誕生(2) #37
    コンピュータの普及を支えたGUIは哲学的になぜ重要だったのか。ゲーム特集となる『ゲンロン8』にもつながる、刺激的な議論が展開されています。
  • 2|大山顕 スマホの写真論 第11回 写真と影と妖精 #37
    モナ・リザは「自撮りライトを使ったポートレイトなのである」。100年以上前の写真偽造事件から、モナ・リザ、インスタグラムまで、さまざまなポートレイトを通して写真と顔、影の関係について考えます。
  • 3|渡邉大輔 ポスト・シネマ・クリティーク 第24回 ポストシネマにおける触覚性の問い #37
    前回東さんが提出した「触視的」という概念を深め、触覚を受動的な「タクティル」と能動的な「ハプティック」の二種類に区分しています。タッチパネル的な「ハプティックな触覚性」の先祖を戦前の「玩具映画」まで遡る、考古学的な論考です。
  • 4|石戸諭 チェルノブイリ後の「歴史」を生きる――『リスクと生きる、死者と生きる』草稿より #37
    2013年のチェルノブイリ原発ツアーで出会った人々、そしてそこで目にした光景が、昨年出版された『リスクと生きる、死者と生きる』へどのように結びついたのか。その草稿をもとに語っていただきました。
  • 5|黒瀬陽平 「ポスト」モダニズムのハード・コア――「貧しい平面」のゆくえ 第23回 #37
    PUBGが導入した「デスカメラ」の革新性を、美術やメディア論の視点から論じています。
  • 6|西島大介 トゥルーエンドを探して 第6回 魔法なんか信じない。でも君は信じる。 #37
    『魔法なんか信じない。でも君は信じる。』このタイトルに込められた意味とは? そして、その先で西島さんが気づいたこととは!?
  • 7|藤城嘘 五反田アトリエからのお知らせ #37
    五反田アトリエコーナーでは、年末年始のシュトゥルムシュトゥルム「全滅する」展と、1月の新芸術校グループDの展示「逃げ水追い/弔われざるもの/ebb and flow」をレポートしていただきました!

表紙写真:弓指寛治さんの作品《Oの慰霊》。前方にあるのは、80年代のとあるアイドルOの自殺とそれにまつわる様々なモチーフがこと細かに描かれた巨大絵画。周りを板に描かれた21764羽の鳥が覆っている。第21回岡本太郎現代芸術賞の岡本敏子賞を受賞した。撮影=編集部

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