ゲンロンβ29|編集長=東浩紀

収録記事を読む

2018年9月21日[金]発行
1|小松理虔 【『新復興論』刊行記念特別掲載】「浜通り通信」補遺――エラーが生む子どもたち
震災はさまざまなエラーを生んだーー。結婚、UDOK.、障害福祉、そして『新復興論』の刊行。当事者意識から解放してくれた妻の言葉と多くの偶然の出会い。『新復興論』のサイドストーリーをお届けします!
2|千葉雅也+東浩紀 実在論化する相対主義――マルクス・ガブリエルと思弁的実在論をめぐって(後)
マルクス・ガブリエルとポスト・トゥルースの関係から、東をはじめとする日本の現代思想と思弁的実在論の意外な並行性まで、新しい思想の展開を予想させる充実の対談後編をお届けします!
3|乗松亨平 【新連載】つながりロシア 第1回 ロシアから「つながり」を考える――ソ連の行列的近代について
幅広いテーマでロシアを語るリレーエッセイがついに開始! 初回は『ゲンロン6・7』でロシア現代思想特集の監修を務めた乗松亨平さんに、ソ連社会の「行列」について語っていただきます!
4|梅津庸一 展評――尖端から末端をめぐって 第4回 夏休みの展覧会巡り、アートとゴミの間には
東京藝大の「1940’s フジタ・トリビュート」展からカオス*ラウンジ、村井祐希さんの個展まで、今年夏に開催された7つの展覧会に触れ、現代アートにおける「ゴミ」の役割を探ります!
5|西島大介 トゥルーエンドを探して 第13回 アーキテクチャの生態系
掲載誌休刊後も、借金返済のため『ディエンビエンフー』を描き続ける西島。不屈のベトコン精神で「戦争(物語)は終わらない」と宣言し、最終巻を刊行した西島が辿りついたのは「アイドル」だった。
6|藤城嘘 五反田アトリエからのお知らせ
五反田アトリエコーナーでは、八月の終わりから九月の頭にかけて、行われたみなはむさんの個展を紹介していただきました。
表紙写真:小松理虔が共同主宰を務めるいわき市小名浜のオルタナティブスペース「UDOK.」。震災後の2011年5月にオープン。既存のコミュニティに依存せず、外部から表現者や観光客が訪れる開かれた場となった。撮影=小松理虔