2019年7月19日[金]発行
1|東浩紀 ウラジオストクのソルジェニーツィン 観光客の哲学の余白に・番外編
『ゲンロン10』掲載の渾身の論考を書き上げた東浩紀。そこで論じきれなかったという、ソルジェニーツィンの両義性とは。デビュー以来の関心に連なるエッセイです。
2|辻田真佐憲・江渡浩一郎 【特別掲載】 東浩紀『テーマパーク化する地球』を読む
好評発売中の東浩紀『テーマパーク化する地球』に、辻田真佐憲さん、江渡浩一郎さんから書評をお寄せいただきました!全く異なるふたつの観点から、同書の魅力に多角的に迫ります。
3|さやわか 【特別寄稿】 記号的には裸を見せない――弓月光と漫画のジェンダーバイアスについて
『ゲンロンβ』ファン待望、さやわかさんがついに登場!ひらめき☆マンガ教室の主任講師も務めるさやわかさんが、漫画はジェンダーバイアスから逃れられるのかを真摯に問います。
4|大山顕 スマホの写真論 第22回 御真影は「スキャン」だった
大山顕さんによる大人気連載。今回は新貨幣の津田梅子の肖像が反転していた話題を扱います。お札の肖像と明治天皇の「御真影」、そしてスマホ写真の以外な共通点とは?「スマホの写真論」は次回とうとう完結です。こちらもお楽しみに!
5|星野博美 世界は五反田から始まった 第7回 「池田家だけが残った」
人気連載エッセイ、星野博美さんによる「世界は五反田から始まった」。今回は五反田を襲った空襲にまつわる祖父の思い出から、日本の戦争責任の話へと接続されます。星野さんの名文は必読です!
6|トキオ・アマサワ SFつながり 第2回 岡部
SFリレーエッセイコーナー「SFつながり」。2回目となる今回は、4月に第10回創元SF短編賞を受賞したトキオ・アマサワさんが登場です!創作をはじめるきっかけとなった友人を巡る、ほろ苦い思い出がつづられます。
7|梅津庸一 展評――尖端から末端をめぐって 第7回 ステージの上の彫刻たち――小谷元彦「Tulpa – Here is me」展によせて
パープルームの梅津庸一さんによる連載展評、今回は小谷元彦の個展「Tulpa – Here is me」を取り上げながら、現代アートの根本的な問題に迫ります。「小谷はV系に似ている」!?その真意をぜひご確認ください。
8|藤城嘘 五反田アトリエからのお知らせ
藤城さんが主催した「藤城嘘のオープンアトリエ」の模様をレポート!開場中、常にライブペイントが行われ、藤城さんの制作の様子が展示された独特な展覧会の模様をぜひご覧ください。
表紙写真:ウラジオストクの港に設置されたアレクサンドル・ソルジェニーツィンの像。いままさに船から降り立ったかのような姿がかたどられている。撮影=編集部