ゲンロンβ48|編集長=東浩紀

2020年4月17日[金]発行

  • 1|東浩紀 観光客の哲学の余白に 第20回 コロナ・イデオロギーのなかのゲンロン #37
    コロナ禍によって顕在化した古くて新しいネット万能主義=「コロナ・イデオロギー」が意味するものとは。アシモフ『はだかの太陽』の読解から、創業10周年を迎えたゲンロンの挑戦と今後を見つめます。
  • 2|本田晃子 亡霊建築論 第6回(最終回) ガラスのユートピアとその亡霊 #37
    人気連載もついに最終回。ガラス建築をめぐる可視性/不可視性という一本の線で20年代のアヴァンギャルドから80年代のペーパー・アーキテクチャー運動までをもう一度たどり直し、そこに繰り返し蘇るユートピアの亡霊の姿を跡づけます。
  • 3|吉田雅史 アンビバレント・ヒップホップ 第24回(最終回) ヒップホップを/が生きるということ(後) #37
    長期連載がとうとう完結。ラッパーが観客の視線に晒されながら自らを「盛る」ことで獲得するリアリティとは。連載の出発点ともなったKOHHが今年1月に突然発表した衝撃の引退宣言の意味を考えて連載を締めくくります。
  • 4|星野博美 世界は五反田から始まった 第16回 アイウエオの歌 #37
    五反田の記憶を探る人気連載。今回は、荏原無産者託児所の子どもたちが革命歌を歌っていたという記録と絡めて、当時五反田に住んでいた人々と共産党の関係について描写しています。
  • 5|さやわか 愛について――符合の現代文化論 第4回 少女漫画と齟齬の戦略(2) #37
    サブカルチャーから「愛」について考えるさやわかさんの連載、前回の山岸涼子に引き続き、今回は同じく二四年組の少女漫画家、大島弓子をとりあげ、彼女が描く恋愛や結婚について論じています。
  • 6|高丘哲次 SFつながり 第4回 実録ゴッドガンレディオVSサイファイア抗争史 #37
    ゲンロンゆかりのSF関係者が寄稿するリレーエッセイ「SFつながり」。今回はSF創作講座第2期受講生で、このたび日本ファンタジーノベル大賞を受賞した高丘哲次さんが登場。創作講座の知られざる闘争の歴史が明らかに!
  • 7|徳久倫康 ゲンロン10周年記念「古老に聞く!」 ゲンロン最古参社員インタビュー #37
    ゲンロン創業10周年を記念し、創業初期からのスタッフである現取締役・徳久倫康にインタビュー。山あり谷ありを経験したゲンロンの歴史を、驚きの裏話の数々とともに解き明かします。
  • 8|藤城嘘 五反田アトリエから35 #37
    今回は「三月の壁――さいのかわら」展の作品を振り返ります。福島県いわき市薄磯地区にある「賽の河原」と小峯神社にスポットを当てた展示を写真付きのレポートで紹介しています。

表紙写真:2020年4月6日に行われた生放送の様子。ゲンロン10周年の記念放送は無人のゲンロンカフェからの中継となった。冒頭の東からのメッセージでは、新サービス「ゲンロンα」「シラス」の概要が語られるとともに、現在進行形のコロナ禍におけるゲンロンの使命が語られた。撮影=編集部

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