特設ページ|新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」 第1期「1000分で『遊び』学」

webゲンロン 2023年1月13日 配信

 ながく喋る学問の面白さを味わい、さまざまな分野の専⾨家たちと「いま」を考える。教養講座「ゲンロン・セミナー」は、先端的に知を牽引する研究者による連続講義です。ゲンロンカフェ10周年の企画として爆誕しました。同時に、若⼿研究者を応援する連続イベント「学問のミライ」もスタート。どちらのイベントも、ゲンロンで勤務する⼤学院⽣チームが聞き手として登壇します。

 こちらのページには、ゲンロン・セミナーの見どころ、登壇者の関心や各回のかんたんな注目ポイントをまとめました。また、「webゲンロン」ではこの企画の関連記事を随時更新予定ですので、本ページはそのリンク集としても活用していきます。ぜひご参照ください。

1000分で学問する「ゲンロン・セミナー」とは

 ゲンロン・セミナー第1期となる2023年上半期(2⽉〜7⽉)は、「遊び」を共通テーマとした、 哲学、霊⻑類学、演劇学、歴史学、ゲームAI研究の分野で活躍する5⼈の研究者による連続講義です。

「学問は、ながく喋るから⾯⽩い。」──ゲンロン・セミナーのコンセプト

 ⼟曜⽇の午後、ゆとりのある時間帯にゲンロン・セミナーを開講します。講義に参加する聞き⼿の⼤学院⽣は、ゲストの講義に質問を挟んだり話題を付け加えたりする役割を担います。ながく喋る講義によって、観客のみなさんと共に考える時間を⽣みだします。7月には、観客と聞き手がいっしょになって第1期を振り返る「アフターセッション」も開催。対話で広がる「話しことばの学問」の⾯⽩さをぜひご体験ください。

第1期『1000分で「遊び」学』とは──登壇者紹介

No.開催日登壇者講義テーマ
第1回2/11(土)古田徹也「遊びと哲学」
第2回4/1(土・予定)山本真也「遊びと動物」
第3回4/22(土)梅山いつき「遊びと演劇」
第4回5/13(土)池上俊一「遊びと歴史」
第5回6/17(土)三宅陽一郎「遊びとAI」
第6回7/1(土・予定)全講義をふり返るアフターセッション

※各回とも14時開始予定

通し券・配信つき通し券を購入する(Peatixへ)

古田徹也──遊びと哲学

遊びを哲学する──日常に息づく言語ゲーム

 第1回のゲストは、東京⼤学⼤学院⼈⽂社会系研究科准教授の古田徹也先生です。古田先生は、現代の哲学・倫理学、特にウィトゲンシュタインがご専門。『はじめてのウィトゲンシュタイン』『いつもの言葉を哲学するこのゲームにはゴールがない─ひとの心の哲学』など多くの著書を発表されており、「⾔語」「⼼」「⾏為」の問題を考える独自の哲学が注目を集めています。

聞き手の栁田詩織は、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程に在籍し、同じく哲学・倫理学が専門です。ウィトゲンシュタインは「言語ゲーム」を提唱し、私たちの日常におけるさまざまな振る舞いに着目して哲学を立ち上げました。この講義では、私たちの小さな日常からウィトゲンシュタインの本格的な講義までひろく扱い、人間の「遊び」について考えたいと思っています。
◯ 聞き手による事前レポートはこちら!

1000分で「遊び」学 #1

遊びを哲学する──日常に息づく言語ゲーム
2023年2月11日
ゲンロン・セミナー第1期
遊びを哲学する─日常に息づく言語ゲーム

山本真也──遊びと動物

 第2回のゲストは、京都大学高等研究院・野生動物研究センター(兼任)准教授の山本真也先生です。山本先生は、比較認知科学、霊長類学を専門とし、チンパンジー・ボノボ・ウマ・イヌなど、さまざまな動物を対象に認知研究とフィールドワークの両方を通して知性の進化の謎に取り組まれています。とくに社会の中で発揮される社会的知性に関心をもち、究極の研究テーマ「人間とは何か」を探る霊長類学者です。

聞き手の青山俊之は、筑波大学人文社会科学研究科博士後期課程に在籍。専門は言語人類学など。言語人類学は、身体と言語を駆使して相互行為をつむぐヒトの共同基盤を探る点では霊長類学と近しい学問分野です。講義では、動物の生活環境や社会性との関係を掘り下げながら、人間と動物はもちろん、人類学と霊長類学の相違点など、「わたしたち」自身を掘り下げる視点を考えます。
※ 聞き手による事前レポートを3月に公開予定

梅山いつき──遊びと演劇

 第3回のゲストは、近畿大学准教授の梅山いつき先生です。梅山先生は、1960年代に生まれたアングラ演劇をめぐる研究や、その精神を引き継ぐ野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開し、『アングラ演劇論』『佐藤信と「運動」の演劇』などの著作を発表されています。また、演劇博物館で太田省吾、寺山修司、別役実等、小劇場演劇の作家や水族館劇場等、野外劇に関する企画展を手がけるなどの活動も展開されています。

聞き手の住本賢一は、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程で美学芸術学研究室に在籍。既存の演劇の概念を疑い、当時の学生運動とも共鳴するかたちで新たな表現を見出していった60年代アングラ演劇は、ときに不条理でときに見世物的な世界観を、劇場だけでなく野外に設置したテントや市街でも展開しました。そんなアングラ演劇やそれを引き継ぐ野外演劇は、「遊び」の精神とどのように結びつくのかをお聞きします。
※ 聞き手による事前レポートを4月に公開予定

池上俊一──遊びと歴史

 第4回のゲストは、東京大学大学院総合文化研究科名誉教授の池上俊一先生です。歴史学をご専門とされている池上先生は、「遊び」や「動物」、「食」など、さまざまなテーマに焦点をあてながら、中世ヨーロッパという時代や社会、そこに生きた人びとの想像力を浮かび上がらせる研究を続けてこられました。『遊びの中世史』や『動物裁判』、『ヨーロッパ中世の想像界』、『歴史学の作法』など、数多くの著書も執筆されています。

聞き手の植田将暉は、早稲田大学大学院法学研究科で憲法学を専攻しています。西洋の内外に広がる、法(学)の歴史に関心があります。池上先生の『遊びの中世史』は、子どもや騎士、遊び人たちの「遊び」から、中世ヨーロッパの社会や政治・経済、さらには当時を生きた人びとの心のなかにあったものをとらえた魅惑的な一冊です。遊びの歴史学から、歴史(学)との触れ合いかたまで、今こそ聞きたい歴史学講義をおとどけします。
※ 聞き手による事前レポートを5月に公開予定

三宅陽一郎──遊びとAI

 第5回のゲストは、ゲームAI開発者で、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学客員研究員の三宅陽一郎先生です。三宅先生は、デジタルゲーム、スマートシティ、メタバースの人工知能を専門とされています。『人工知能のための哲学塾』『人工知能が生命になるとき』など多くの著作を執筆し、日本デジタルゲーム学会理事をはじめ多数の役職のもと活動されています。

聞き手の伊勢康平は、ユク・ホイ『中国における技術への問い』の翻訳者。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。専門は中国近現代の思想など。ほかの文化研究とは異なり、ゲーム研究には遊びをデザインし、開発するという独特の観点があります。この講義では、ゲームAIの研究開発から遊びにアプローチしつつ、人間およびキャラクターにとって知性や環境とはなにかを考えます。
※ 聞き手による事前レポートを6月に公開予定

開催概要

開催場所:ゲンロンカフェ(東京都品川区西五反田)
会場観覧人数:50人

会場参加のみ会場+配信(シラス)
通し券(全6回)一般 15,000円一般 18,500円
学生 12,000円学生 15,500円
通し券を購入する(Peatixへ)
会場参加配信のみ(シラス)
一回券(#1-5)一般 3,500円990円
学生 3,000円

※(アフターセッションのみ)2,000円、学生1,500円(講義回のいずれかにご参加の方はワンドリンクのご注文のみでご参加可能)

1,000円キャッシュバック実施中!
通し券(一般)をご購入いただいたゲンロン友の会会員には、初回参加時に1,000円をキャッシュバックいたします。ゲンロン友の会の詳細についてはこちらをご覧ください。

関連企画:「学問のミライ」

「ゲンロン・セミナー」の開催にあわせ、2023年2月より、若手研究者を応援する連続イベント「学問のミライ」をスタートします。各分野の未来を担う若手研究者をゲストにお招きし、研究内容やその意義、専門分野の現状やこれからの展望などについて思う存分に語っていただく、配信限定イベントです。こちらのイベントも、ゲンロンで働く大学院生が聞き手をつとめ、学問や研究の面白さを深掘りしていきます。

 こんな今だから、学問の未来を明るく真剣に考えたい。ゲンロンは、哲学──古代ギリシア語で知(ソフィア)を愛する(フィロ)こと──の起源に戻り、「知をふたたび愛されるものに変えること」を企業のミッションとしてきました。大学や学会とは異なった独自の切り口から、今後も「知をふたたび愛されるものに変える」というミッションを追い続けます。

 1月25日(水)には、本企画で聞き手をつとめる大学院生たちによるキックオフイベント「ゲンロンで働く大学院生で『思想』と『現代思想』を読んでみた」【学問のミライ#0】も開催!(配信限定) こちらもぜひご視聴ください。