「ゲンロンが読んでみた」は、webゲンロンが運営する書評欄です。
　疫病と戦争によって幕を開けた2020年代、人文知も変化を迫られています。単純な言葉ばかりが求められる風潮に抗い、出版にも書評にも新たな役割が与えられているように思います。ゲンロンならではの評者（読者）を迎え、書評という「古い皮袋」にあえて挑戦いたします。
　本コーナーの記事は、すべて無料となります。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

ケーニヒスベルク人の夢をたどる観光客──東浩紀『観光客の哲学』評｜ユク・ホイ　訳＝伊勢康平

ファンタジーの力──鷲谷花『姫とホモソーシャル』評｜木下千花

戦争と女性をめぐる「語り」をほぐす──佐藤文香『女性兵士という難問』評｜山森みか

「みんなネコのおかげ」──『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた』評｜菅浩江

宇宙を狂気から救う哲学──ユク・ホイ『再帰性と偶然性』評｜石田英敬

面白過ぎる既存「ブンガク」の破壊者──佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』評｜古谷経衡

「狙われた身体」という視点が可視化するもの──安井眞奈美『狙われた身体』評｜小田原のどか

史料の博捜で柳田國男説を乗り越える──高野信治『神になった武士』評｜呉座勇一

シャーマニズム、連帯にして抵抗の原理──島村一平『憑依と抵抗』評｜安藤礼二

身分制と自由のあいだで──森暢平『天皇家の恋愛』評｜三浦瑠麗

ノンフィクションが描く「ストーリー」の力──アダム・ヒギンボタム『チェルノブイリ』評 ｜石戸諭

潜入ルポのベテラン・ジャーナリストの変化球はどストライクの王道ノンフィクションだった──横田増生『「トランプ信者」潜入一年』評｜西田亮介

弾圧の記憶とポップカルチャーの夢──四方田犬彦『戒厳』評｜速水健朗

「価値」のフィルターを切り替える──ハナムラチカヒロ『まなざしの革命』評｜小川さやか

二枚腰の道徳論──ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』評｜平尾昌宏

メディア・コンディションの問いを問う──渡邉大輔『新映画論』評｜石田英敬

トラウマとイデオロギー──マルレーヌ・ラリュエル『ファシズムとロシア』評｜乗松亨平

それでも理想は語らなければならない──曽田長人『スパルタを夢見た第三帝国』評｜辻田真佐憲

「語る建築」とフェイク──本田晃子『都市を上映せよ』評｜大山顕

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