批評誌『エクリヲ』 最新号vol.12 刊行のお知らせ

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ゲンロンα 2020年5月16日 配信
 2020年5月27日(水)に批評誌『エクリヲ』より、最新号『エクリヲ vol.12』が刊行されます。  特集は「ポストクリティーク――いま批評には何ができるのか」&「“異物オーパーツ”としての3DCG」。 「ポストクリティーク――いま批評には何ができるのか」特集では、 ゲンロン叢書002『新記号論』でおなじみの、石田英敬さんへのインタビューが掲載されています。

  ① ポストクリティーク――いま批評には何ができるのか ラトゥール、セジウィック、フェルスキ―― 批評の「その先」を示すポストクリティークへの招待 「ポストクリティーク」はこれまでの批評にあった世界の見方や思想の限界をとらえ直し、これからの道を模索する議論だ。わたしたちが慣れ親しんできたクリティーク=批評には、表面に書かれている/写っているものを疑い、その内奥や深層に隠された欲望や無意識を暴き出すような手つきを備えたものが決して少なくない。しかし、果たしていま「批評」は機能しているだろうか? ポストトゥルースの時代では「批評」的な態度は一般に認められている事実や常識を疑ってみせ、「もう一つの真実」という名の陰謀論を補強することに使われている。本特集では、ポストクリティークを牽引するリタ・フェルスキやイヴ・セジウィック、ブリュノ・ラトゥールの本邦初訳となる論考を掲載、大橋完太郎、勝田悠紀両氏の論考とあわせて、日本へポストクリティークの本格的に紹介する。 ②“異物オーパーツ”としての3DCG 最前線に立つ4人の証言と年表、 作品集、論考による3DCGの荒野へのロードマップ。 わずか半世紀の間に飛躍的な進展を遂げた3DCG。それは単に現実を高い精度で再生産するだけではなく、私たちが見る景色を異質なものに変える「異物オーパーツ」としての側面と共に進化してきた。本特集の狙いは、従来注目に値しないとされていたこの「異物オーパーツ」的側面から3DCG技術の可能性を掘り下げることにある。本特集では、デジタルアートの祭典、アルス・エレクトロニカでコンペティション部門長を務める小川絵美子氏、および実験的な表現を実践するクリエイター、山形一生氏、谷口暁彦氏、ニキータ・ディアクル氏へのインタビュー、共時的/通時的に3DCG表現を捉える4つのテーマのコラムと年表、アニメーション研究者・田中大裕氏によるVTuber論と批評家・横山タスク氏による日本3DCGアニメーション論を掲載した。 特集の他にも、全世界2000万部突破の劉慈欣『三体』を扱う本邦初の本格評論、楊駿驍による「〈三体〉から見る現代中国の想像力」連載も収録される。 昨年11月にリニューアルした批評誌「エクリヲ」。通販(BOOTH)および全国書店、映画館等にて購入できる。
ecrit-o WEB http://ecrito.fever.jp/writers-profile Twitter https://twitter.com/ecrit_o

 

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新記号論 脳とメディアが出会うとき』石田英敬+東浩紀 著 2019年3月4日刊行 ゲンロン叢書002 四六判並製 本体450頁 ISBN:978-4-907188-30-6 ゲンロンショップ:物理書籍版電子書籍(ePub)版 Amazon:物理書籍版電子書籍(Kindle)版

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