【書評】『新対話篇』『哲学の誤配』(評者=倉数茂 氏)――『週刊読書人』2020年7月10日号に掲載

シェア

ゲンロンα 2020年7月9日 配信

『週刊読書人』2020年7月10日号に、東浩紀『新対話篇』、『哲学の誤配』の書評が掲載されました。評者は、作家の倉数茂氏です。 東の思想の変遷を詳細に振り返りながら、「評者は東は無意識に特定の<場所>とそこにいつの間にか<憑くもの>という主題を追いかけているのではないかという感想を持った。死者、祖霊、天皇といった存在はそのようなものだが、子供も具体的で固有な家族のもとに生まれ落ちるほかなく、フィクションのキャラクター(登場人物)はテクストそのものと切り離せない。おそらく彼は思想や芸術もそうした<場所>に宿る営みとして捉え直そうとしているのではないだろうか。」と、『新対話篇』、『哲学の誤配』にみられる、人が集まり対話をする<場所>の思想についてご感想をお寄せいただきました。 ぜひお手にとってご覧ください!   読書人WEBにも書評が公開されました!(7/21更新) 以下のリンクより全文をお読みいただけます。ぜひご覧ください! 記事URL(読書人WEBのサイトへ):https://dokushojin.com/review.html?id=7315

ソクラテスの対話をやりなおす―― 哲学と芸術の根本に立ち返った本格対談集

ゲンロン叢書006 東浩紀『新対話篇』 2020年5月1日刊行 ソフトカバー・四六判 本体384頁 ISBN:978-4-907188-36-8 ゲンロンショップ:https://genron.co.jp/shop/products/detail/272 Amazon:https://amzn.to/3cJSvHr 【目次】 はじめに 草木の生起する国 梅原猛 テロの時代の芸術 鈴木忠志 司会=上田洋子 SFから神へ 筒井康隆 種の慰霊と森の論理 中沢新一 文学と政治のあいだで 加藤典洋 正義は剰余から生まれる 國分功一郎 デラシネの倫理と観光客 五木寛之+沼野充義 歴史は家である 高橋源一郎 国体の変化とジェンダー 原武史 生きることとつくること 柳美里+飴屋法水

誤配とは自由のことである―― 近くて遠い読者に向けたインタビュー&講演録

ゲンロン叢書007 東浩紀『哲学の誤配』 2020年5月1日刊行 ソフトカバー・四六判 本体208頁 ISBN:978-4-907188-37-5 ゲンロンショップ:https://genron.co.jp/shop/products/detail/273 Amazon:https://amzn.to/34WvpKM 【目次】 はじめに 東浩紀 第1の対話 批評から政治思想へ 第2の対話 哲学の責務 講演 データベース的動物は政治的動物になりうるか 解説 東浩紀との出会い パク・カブン 日本語版刊行によせて 安天
    コメントを残すにはログインしてください。