ゲンロンα 2020年8月7日 配信
〈ベルリン映画祭銀熊賞受賞〉をはじめ、世界を代表する「気持ちいい」アニメーション作家
和田淳の全貌がわかる、素晴らしい上映プログラム
一度見たら忘れられない個性的なキャラクターデザインや、シュールで風刺性も盛り込まれた展開、そして触感溢れるアニメーションで、世界のアニメーションファンを魅了する和田淳。
このたび、初のゲーム作品「マイエクササイズ」が2020年8月に発売されることを記念して、映画館でも監督作品を大特集!
ベルリン映画祭銀熊賞受賞の代表作『グレートラビット』をはじめとする国際的に高い評価を受ける代表的な短編作品の上映はもちろん、横浜美術館からの委託で制作された5面スクリーンによるインスタレーション作品「私の沼」の上映版、そして様々な機会に委託を受けて作ってきたCM(AC JAPAN)やTV向け作品などレアな短編も交えて、和田淳の全貌が掴めるプログラム。
ゲーム「マイエクササイズ」の元となった最新作の短編や、現在制作中の新作の予告編もいち早く観られます。
和田淳のシュールな作品世界を愛する各界の著名人(しりあがり寿、原研哉、山村浩二、鈴木卓爾、真利子哲也、松永真太郎)からも推薦コメントが到着!公開された予告編でもその世界の一端に触れていただけます。
映画館の暗闇のなかで、五感を気持ちよく刺激してユルませる、秘かな愉しみをあなたに。
【予告編】
和田淳監督からのメッセージ
「これまでずっと、自分にとっての気持ちいい「間」「動き」の探究を根幹に置き、つくってきました。それら全体が、あなたにとっても気持ちいいものになりますように。」
――和田淳
【作品概要】
ゲーム「マイエクササイズ」発売記念 和田淳特集上映 「私の秘かな動く愉しみ」
和田淳監督/80分/日本、フランス、イギリス
配給・宣伝:ニューディアー
劇場営業:植田さやか
「私の秘かな動く愉しみ」 上映作品(全て和田淳監督作品)
『映画上映前CM』(2018年/日本/2分)
ミニシアター系映画館の本編上映前に流すマナーCMを、映画大好き「ばくー」とその仲間たちを登場させて制作。
『マイエクササイズ(短編映画版)』(2020年/日本/2分)
太っちょの男の子が、飼い犬と一緒に運動をする。ゲーム「マイエクサササイズ」の”原作”となる作品。
『蠕虫舞手』(2004年/日本/6分)
宮沢賢治原作。この川の中にいる虫は、私にはキラキラ輝いて見えます。8 γ e 6 α ・・・。
ASK映像祭 大賞
『鼻の日』(2005年/日本/9分)
気持ちいい鼻にまつわる触覚アニメーション。毎日が鼻の日でありますように・・・。
ノーウィッチ国際アニメーション映画祭 最優秀短編作品
イメージフォーラムフェスティバル 奨励賞
『僕たちのアメリカンフットボールを』(2019年/日本/2分)
日本のアメフトを盛り上げるべく、「僕たちのアメリカンフットボールを」をテーマに制作。
『グレートラビット』(2012年/フランス/7分)
かつて我々は自分たちとは違う、崇高で深遠で神秘的な存在をグレートを付けて呼んでいた。時代はすすみ思考や思想がそれまでのものと変わった今、未だにグレートと呼ばれ続けるその存在のグレートたる由縁は何なのか。
ベルリン国際映画祭 短編部門銀熊賞
サーキットオフ映画祭 Off International(グランプリ)賞
文化庁メディア芸術祭 優秀賞
広島国際アニメーションフェスティバル 優秀賞ほか
ほか多数
その他上映ラインナップは、下記公式サイトよりご確認ください。
「和田淳特集上映 私の秘かな動く愉しみ」公式サイト:http://myex.jp/wada/



各界の著名人からのコメントも続々到着。和田淳作品の魅力を一言で表すとすれば?
「もぞもぞ、ひそひそ、くすくすくす…」
――山村浩二(アニメーション作家)「和田アニメーションを観ると、いつも決まってひづめが欲しくなる」
――鈴木卓爾(映画監督)「かつてこんなに『さわりたい!』と思わせたアニメはあっただろうか」
―しりあがり寿(マンガ家)「言うなれば、ぬるま湯の包容力。」
――松永真太郎(横浜美術館主任学芸員)「たまにふとみたくなる。いつみても、はじめてみるような、ひとにふれるような。とてもおかしくて、まったくよくわからないけど、たいしたものだ。」
――真利子哲也(映画監督)「ヒトも生命も宇宙も、リズムに満ちている。和田淳の生み出す動画が世界中の人々に等しく感動と衝撃を与える理由は、和田淳が、おそらくは生涯をかけて生産し続けるであろう、気の遠くなるような枚数の手書きの絵が生み出す運動が、まさにそのリズムにシンクロしているからにほかならない。」
――原研哉(グラフィックデザイナー)
<8月、発売決定。和田淳のゲーム『マイエクササイズ』について>
さあ、腹筋しよう。
世界で評価されるアニメーション作家 和田淳が手掛ける初のゲーム作品「マイエクササイズ」。
太っちょの少年が腹筋すると秋田犬の豊かな毛並みの肉体に気持ちよくめり込んでいき、回数を重ねるごとに動物たちも応援にやってくる…
ボタン一個でプレーできるシンプルなこのゲーム。展示版はすでにNTTインターコミュニケーションセンター[ICC]や金沢21世紀美術館等で展示され好評を博しています。また、世界的なインディ・ゲームのアワードIndependent Games Festival(通称IGF)でも大きく注目されました(革新的なゲームのための部門Nuovo AwardのHonorable Mention)。
原作となる短編アニメーション「マイエクササイズ」は、世界最大のアニメーション映画祭アヌシーで上映され、ザグレブ、オタワ、ファントーシュなど名だたる映画祭にもコンペティション選出。twitter上に投稿されたゲームの断片(少年の腹筋の様子)は、1.5万RT・3.1万いいねを達成!
リリース前から話題沸騰のこのゲームは、2020年8月、Steam・iOS・itchにて発売。
ゲーム「マイエクササイズ」 myex.jp
監督:和田淳
コード:薄羽涼彌
プロデュース:土居伸彰(ニューディアー)
アドバイザー&パブリッシャー:Playables(「Plug & Play」「KIDS」)
2020年8月、Steam・iOS・itchにて発売。
【和田淳プロフィール】
1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学ぶ。2002年頃から独学でアニメーションを制作しはじめ、「間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに制作を続けている。『わからないブタ』(10)がファントーシュ国際アニメーション映画祭でBest film、文化庁メディア芸術祭で優秀賞等国内外の映画祭で受賞。『春のしくみ』(10)がベネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、『グレートラビット』(12)がベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞、『秋 アントニオ・ヴィヴァルディ「四季」より』(18)が新千歳空港国際アニメーション映画祭で日本グランプリを受賞する。2017年には横浜美術館、2018年には兵庫県立美術館で個展『私の沼』を開催。現在、新作短編『半島の鳥』を制作中。
https://kankaku.jp/